Digital Camera
デジタルカメラ

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Canon EOSD60　　前面
Canon EOSD60 　　背面
デジタルカメラは様々な機種がカメラメーカーのみならず、電気メーカーなど各社から続々と発売されております。用途に合わせて選ぶ以外方法は在りませんがどのメーカーも最低３００万画素以上の物が大半です。
カメラのタイプもコンパクトタイプから高級な１眼レフタイプの物迄様々です。
今迄カメラに興味が無かった人達もデジタルカメラには関心をよせています。銀塩カメラのマニアックな物から、撮ったその場で画像を確認出来る面白さやパソコンの普及により手軽に画像を取り込んで加工出来る面白さが普及の一因でしょう。


デジタルカメラとは
デジタルカメラは従来のフィルムを使うカメラと大きな違いが在ります。従来レンズを通った光の情報はフィルムと言う物に記録され現像処理をする事により画像を得ていました。しかしデジタルカメラはフィルムの代わりに撮像素子と言われる電子の板に光を当てて画像を得ます。
画像情報はメモリーと言う素子に記録されます。従来のフィルムの代わりをこの撮像素子と記録素子に肩代わりさせている訳です。

現在の撮像素子はCCDと呼ばれる物が主です。これはかなり以前からビデオカメラに使用されています。ビデオには最高でも４０万画素のCCDで十分鑑賞に耐えられる画像が得られますが、固定の画像を見る為にはCCDの性能が十分で無かった事や高価なCCDを小さい面積で微細な点に分ける技術が在りませんでした。現在のデジカメは３００万画素以上の画素数を持つCCDが使われています。このように高密度の点を持つCCDが安く大量に生産されるようになり、現在の様なデジタルカメラブームに火が付いたと言えるでしょう。

画素数とは
何百万画素のカメラと画素数で性能が語られるのがデジタルカメラですが、そもそも画素数とは何を意味しているのでしょうか。
CCDには光に反応する素子がびっしりと配列されています。その一つの素子の点を１ピクセルと言う単位で表していますが長方形のCCDの縦と横のピクセルの乗が画素数となります。
例えば横2300ピクセル、縦1300ピクセルの点が配列しているCCDが300万の総数の点を有する事になりそのCCDを搭載したカメラを300万画素のデジカメと呼びます。
当然画素数の大きい方が画質が細かく綺麗な画像が得られます。

必要な画素数って
何百万画素言っても一体どのくらい在れば良いのか分りづらいでしょう。
人の視覚でどのくらいの細かさが在れば写真らしく見られるでしょう。例へば新聞などの写真は、週刊誌などのグラビアなどはと考えると良く分ります。
ここで印刷物やパソコンでの印刷、写真等の総てをプリントと表現して行きます。
新聞のプリントは１インチ当たりすなわち約2,5センチの幅の中に150の点で印刷されています。
雑誌などは300位の点で印刷されています。しかしながら印刷に於いてのプリントはインクを転写する関係上本来の画素数がそのまま反映される訳では在りません。
パソコンでのプリントはプリンターの性能に表記されているように、300dpiと書かれていれば１インチ当たり300の点にインクが付く訳です。dpiとはドット パーインチすなわち1インチ当たりと言う事です。ですからこの数値が大きければ綺麗な印刷が出来ると言う事になります。
人の目には200dpiの画素数が在れば違和感なく写真らしく見えます。これが300dpiとなると肉眼ではほぼ写真にしか見えません。最低でも300dpiの性能を持つカラープリンターなら十分と言う事になります。このようにプリントされた物の点の細かさを出力解像度と言います。
では、デジカメの性能すなわち画素数はどのくらい在れば良いのでしょう。
分かりやすく写真のサービスプリントを例にとってお話します。
写真サービスプリントの大きさは12.7×8.9センチです。この大きさの中に縦、横共１インチ当たり300の点を入れてみると167万の点、すなわち167万画素の性能のデジカメならサ−ビス判の大きさなら写真らしく見えると言う事です。
デジタルカメラのデーターを写真屋さんに持って行くと印画紙に焼きつける事が出来ます。いわゆるデジカメプリントと呼ばれる物です。
写真屋さんのプリント装置は出力解像度が400dpiと言う高解像度の物です。これを先ほどのサービス判のサイズに合わせてみると289万画素となります。400dpiの解像度は肉眼では写真そのものに見えます。ですからもし写真のように綺麗にプリントしたいと思えば300万画素のデジカメが必要になります。

画素数はプリントの大きさによって変化する
こう言うと何でとお思いでしょう。デジカメに限らずパソコンの画像データーは入力解像度と呼び印刷する時のプリンターの性能を出力解像度と呼びます。
300万画素のデジカメで撮ったデーターを400dpiの写真プリンターでサービス判をプリントすると、入力解像度も出力解像度も同じ400dpiの写真がプリントされます。
すなわち300万画素のデジカメデーターはサ−ビス判サイズにすると400dpiの解像度となります。
写真プリンターは400dpiの出力解像度で固定されていますからサービス判サイズではやはり300万画素の点を出力する事になります。画素数は縦横インチサイズの面積にdpiの数値のかけ算である事を考えれば理解出来ると思います。
このように考えるとサービス判の倍の面積を持つキャビネ判のプリントはどうでしょ。300万画素のデジカメのデーターはあくまでも300万の画素数しか在りませんから、倍の面積のキャビネ判にプリントすると1つの点が２倍拡大されます。大袈裟に言えば見えなかった点が見えるようになります。すなわちサービス判の時より緻密さが二分の一に落ちてしまうと言う事です。同じ緻密さのキャビネ判が必要ならデジカメは600万画素の物が必要となります。